耐摩耗セラミック技術概要・配管

 一般的にセラミックは、耐熱、絶縁で使用される用途が多くダイヤモンドの次に硬いと言われている特性の用途は非常に少ない。
当社の取扱商品は、ダイヤモンドの次に硬い特性を生かした商品です。
この技術は昭和40年代より有るものですが、広く一般に知られている技術ではありません。理由としては、長寿命であること、価格が高いことが挙げられます。価格については、スポットでは高価になりますが、ランニングコストで考えますと非常に安い商品になります。
主に使用されている業界は、石炭火力発電所、製鉄所、ガラス業界、セメント業界、鋳物業界、食品業界、金属製錬所、灰処理設備、ごみ焼却施設、下水処理施設などです。

セラミック二重管
 配管の中にセラミック製パイプを通した製品です。
空気輸送で粉体、粒子が配管内を通ります。鉄、ステンレスでは短期間で穴が開くラインで使用します。使用状況によりますが、鉄の10倍以上の長寿命です。直管、ベンド管、分岐管、レジューサーの製作が可能です。サイズは350Aまで製作可能です。既設管の場合ほとんどは取り合いを変更する必要はありません。JIS5k、特殊フランジが取り付いている場合は、お問い合わせください。

セラミックタイル貼
 四角形のセラミックタイルを母材に接着剤で貼り付ける製品です。
ミル、サイクロン、ホッパーなどに施工します。配管も大きなサイズの物はタイル貼りになります。接着剤は、エポキシ樹脂を使用するため、高温(200°まで)、酸性の物には使用できません。
手の入る大きさから上限はありません。

セラミックゴムホース
 ゴムホースの中にセラミックを入れ込んだ商品です。
セラミックは衝撃に弱く割れやすいものですから、セラミックパイプでは割れてしまう場所やフレキの役割で振動を逃がしたい場所に使用します。
セラミック二重管に比べて耐摩耗性は落ちます。
配管サイズの10倍のRまで曲げることが可能です。

セラミックライナー
 セラミックゴムシート セラミックタイルがゴムでコーティングされたものです。
衝撃のある所では、セラミックが割れてしまうためゴムを緩衝材として使用したものです。
ゴムは熱に弱いため、母材に直接溶接する技術もあります。
セラミックライナーは鉄板に上記のセラミックを取付けボルトで母材に取り付けるものです。取り換えがきき、大きな設備に向いてます。また、現地施工では直接セラミックを貼り付けるより大幅に工期が短くなります。

以上、大まかな説明で申し訳ありません。ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。

嶋田